kiligihiii’s diary

ぼくは十分に速くあったろうか

「ローマの休日」について

文学好きの集まりで「実は読んでいない名作を告白する」という遊びがあるらしい。名作であればあるほど良しとされるようで、私にとって、映画におけるそれが「ローマの休日」である。観る機会(観たい映画がないけどなんとなく映画が見たいとき)は幾度もあったが、どうも手が出なかった。それがこの度ようやく観ることとなった。

 

一応あらすじだけど、ヨーロッパのどこかのお姫様がローマを訪れた際に街に抜け出すというもの。新聞記者の男とたまたま出会い、男はこれをスクープとしようとお姫様のローマ観光に付き合うのだ。

いうまでもなくこのお姫様がオードリー・ヘプバーンである。そしていうまでもなく、このオードリーが実にチャーミングである。バンビのような元気いっぱいで愛くるしい姿は確かに見応えがある。髪をバッサリ切るシーンも良い。ギターを振り回すシーンも素敵である。終盤、オードリーが王族としての振る舞いを見せる姿も良い(目の動き)。演技らしい演技はこの時くらいで、ほかは演技と感じさせない振る舞いが良い。
#「ティファニーで朝食を」のオードリーはそれほど可愛いと思わなかったのだけど。猫がかわいそうだった。

 

というか、結局この映画はオードリーの可愛さの一点突破型の映画なのではないか。この映画の評価を知らないが(このブログを書いた後にみよう。私は感想を書いた後に他の人の評価を見るのが好きなのだ)ぶっちゃけそういうことになると思う。ローマの街並みも白黒映画だからよくわからないし、ストーリーも直線で凝った仕掛けがあるでもない。

オードリーの輝きがなければこの映画は時代を超えて愛されなかったと思う。そしてオードリーの輝きによってこの映画は素晴らしい。突出したひとつの才能による圧倒的なパワーを思い知らさせる映画であった。

ちなみに、新聞記者の男はサリンジャー三島由紀夫に似ている気がする。つまり、サリンジャー三島由紀夫は似ているのか……?

 

もうひとつちなみに、私がローマに行った時、トレビの泉の水が工事か何かのせいに抜かれていた。あれはあっけにとられたなぁ。あと泊まったホテルで夜、誰かにドアをドンドンと叩かれてその時はとても怖かった(ひとりで泊まっていたし)。
そんなローマの思い出。