kiligihiii’s diary

ぼくは十分に速くあったろうか

パタゴニアとか環境とか

企業が責任を負う相手は、本当のところ、だれなのか。顧客か。株主か、社員か。
そのどれでもないと我々は考えている。企業は、本来、資源の基盤に責任を負うものである。
健全な環境がなければ、株主も社員も顧客も存在し得ないし、企業も存在し得ないからだ。
-2004年にパタゴニアが展開したシリーズ広告より
p250

 

パタゴニアの創業者イヴォン・シュイナードの書いた『新版 社員をサーフィンに行かせよう』を読みました。

新版 社員をサーフィンに行かせよう―――パタゴニア経営のすべて

新版 社員をサーフィンに行かせよう―――パタゴニア経営のすべて

 

10年前に出たものに加筆したということで、私は旧版は未読です。企業経営とかの方面で話題だったらしいけど、今回はたまたま手に取りました。

パタゴニアの商品は買ったことがなくて、この本を読む前に私が持っていたパタゴニアの知識は①アウトドアのブランド、②わりと高い、③おしゃれ、④環境に関心が高い。例えば商品を袋に入れずに渡される、⑤シーシェパードを支援している(していた)、くらいです。最後のでちょっとウーンという感じではあったのですが、まぁその程度の知識でした。

で、本の内容です。パタゴニアの歴史と理念の2部構成になっていて、創業者の自伝要素もある歴史編の方が面白かった。経営者の視点だと理念編の方が面白いかもしれない。
イヴォンは川の水を飲んだり(体調を崩すことはめったにない。サケが死んでる川は例外とする)、浅い川に頭から飛び込んで骨折したり、なかなワイルドな男です。フライフィッシングやクライミングやサーフィンの好きなアウトドア・マンで、自分の欲しい道具を作り、あとは遊べるだけのお金があればそれでいいやというスタンスだったのですが、自分たちの作った道具が自然に悪影響を与えていることを知ったことで、パタゴニアは試行錯誤が始まるのでした。

楽しく仕事をしてはならない理由などありませんし、楽しみを否定することもありません。楽しみ方なら、いまも、みな、わかっています。でも楽しみの種類はいままでと違うはずです。片目をちょっと違うほうに向け、頭を少し垂らしつつ、楽しむことになるはずです。
p116

 

今回初めて知ったのですが、パタゴニアは株式を公開していないそう。外野からヤイヤイ言われないようにして、自分たちの信じることを行動に移せる環境を作っているということで、そういうのって感心します。利益の1%を環境保護団体に寄附したり、オーガニックコットンを使ったり、パタゴニアの環境への取り組みについて、欺瞞とか偽善とか、西洋の価値観に基づいた正義感云々で快く思わない人がいるのも知っています。地球のことを考えるなら、そもそもアウトドアするなとか服もずっと同じもの着ろって言う人もいるかもしれない。シーシェパードの件もたしかにどうかと思います。でも、やっぱり参考にすべきところはいっぱいあるはずで、いくつか欠点があるからといって全て否定するのはどうかと思います。長所もなければ欠点もない(目立たない)企業より、よっぽど人間味があるなぁなんて思います。まぁこれは私に当事者意識がないから呑気ことを言ってるだけかもしれない。でも当事者意識のない意見も一つの意見としてあっていいんじゃないかな...。

いずれによ、少なくとも私は本書を読むことでこれまで以上に環境について考えるようになりました。環境保護団体について少し調べようと思います。続くかも。

おまけ:
この本を読んでいて『ピューと吹く!ジャガー』という漫画で環境について調べる話を思い出しました。環境汚染が進んで地球が滅びるみたいなストーリーは人間本位な考えで、環境汚染によって地球より人間の方が先に滅ぶよ、死にたくなければエコしようみたい締めが斬新で当時は関心しました。